第11話『みんなで、花咲きたい!』
PART 2
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翌日、お昼休みに早速、部員メンバーたちに相談する花帆。
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早速、何人かに話を聞きに行った後の話、という設定。
- 花帆
ごめんみんな。
お昼休みに集まってもらって。 - 泉
……なるほど。
今のブルパ連合が抱えている問題、か。 - 花帆
うん……。 とりあえず、早速何人かには話を聞いてみたんだけど、
広実ちゃんの言った通りだった。 - 吟子
……私は、ちょっとわかるかな。
私も、あんまり自分に自信がある方じゃなかったから。 - 姫芽
吟子ちゃん?
- 吟子
Starring Bloomを作って、
成功させた花帆先輩たちはすごかったけど……でも今度は、 - 吟子
自分たちが花帆先輩と同じことをしなくちゃいけないってなったときに、
尻込みしちゃう気持ちも、わかるっていうか。 - 吟子
責任感とか、プレッシャーとかを感じて、
目の前のことを楽しめなくなっちゃうんだよ。 - 吟子
私は花帆先輩とは違う。 私は普通だから、って。
- 吟子
さすがに今は、そう思ってるわけじゃありませんけど。
- 瑠璃乃
なるほどねえ……。
これはちょっと、大変かもね。 - さやか
Starring Bloomを通して、
花咲きたいと願うたくさんの人の夢を、叶えてきましたが……。 - 姫芽
まさか運営側の方で、思い悩む人が出てきちゃうなんて~……。
- 小鈴
で、でも! 12月のイベントでは、
そういった人の話は聞きませんでしたよね!? - さやか
あれは、Bloom Daysという段階を踏まえてのイベントでしたからね。
- 泉
というより、今回の危機とは、明確な違いがある。
- セラス
……違い?
- 泉
ああ。 端的に言えばーー。
各地で開催されるBloom Garden Partyには、
蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブがいない。 - 泉
より正確に言えば、そこに花帆先輩がいない。
- 花帆
あたし……?
- 泉
旗をもって先頭に立つ存在がいたからこそ、Starring Bloomは大成功した。
みんなは、花帆先輩と同じ夢を見ればよかった。 - 泉
だが、今回は、各々が各々の夢を叶えなければならない。
- 泉
もちろん夢の旗を振っているのは依然、花帆先輩だけれど、
どうしてもその影響力が及ばないところが出てきてしまう。 - 泉
広実さんも、言語化はできなかったかもしれないけれど、
- 泉
それがわかっていたから、
花帆先輩に相談するべきだと思っていたのだろう。 - 花帆
あたしが、夢の旗を……。
- さやか
……とはいえ、全国各地で同じようなことが起きているのだとすれば、
ひとりひとりを励ましに行くわけにもいきません。 - さやか
何十人、あるいは何百人が抱えている問題でしょうから。
- 吟子
……花帆先輩。
- 瑠璃乃
もうお昼休みも終わりだね。
とりあえず、すぐに話してくれてありがと、花帆ちゃん。 - 瑠璃乃
この先はまた、放課後集まって考えよ?
- 花帆
……うん、そうだね。
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教室で、自分の席に座ったまま、窓の外を眺めている花帆。
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吟子、画面内にやってきて、花帆に声をかける。
- 吟子
……花帆先輩。
- 花帆
え? あ……吟子ちゃん。
- 吟子
あんまり考え込んでるからって、
さやか先輩も瑠璃乃先輩も、部活に行っちゃいましたよ。 - 花帆
……えっ、もう放課後!? いつの間に!?
- 吟子
一生懸命、考えてたんですね。
- 花帆
……きっとこれが、大事なところだもん。
- 花帆
このまま眺めてても、やる気になってくれたみんなは、
自分たちの夢見たBloom Garden Partyを開いてくれる。 - 花帆
規模は小さくなるかもだけど、
たくさんの人が花咲くステージができあがると思う。 - 花帆
あたしたちの開催する、
第1回目のBloom Garden Partyでは、 - 花帆
センパイたちも帰ってきてくれて……
最初に思い描いた夢は、叶えられる。 - 花帆
だけど……たくさんの人が、夢を諦めることになっちゃう。
- 吟子
……。
- 花帆
Starring Bloomを延長して開催したとき、あたしはこれまででいちばん、
たくさんの笑顔を咲かせることができた、って思ったんだ。 - 花帆
本当に、嬉しくて……。
次は、もっともっといっぱいの笑顔を花咲かせたいって思った。 - 花帆
形を変えて、大きなお花じゃなくて、
たくさんの小さなお花畑を咲かせるイベントになったけど……、 - 花帆
新しく参加してくれたみんなには、
あの景色を見てほしいって思ったんだ。 - 花帆
それが、あと一歩で叶うところまで、
来れたのに…………。 - 花帆
……無茶なこと言ってるよね、あたし。
わかってるんだ。 ワガママだ、って。 - 花帆
でも……あたしは……。
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ここで過去回想。
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花帆と吟子が、離脱者であるスクールアイドルに話を聞きに行った後、届いたメッセージを読み上げるシーン。
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帰りだとわかりやすいように、場所はバスの中、とかがいいかなと思いました。
- 吟子
皆さんやっぱり、申し訳なさそうでしたね……。
- 吟子
直接、会いに行ったのは、間違いだったのでしょうか……。
- 花帆
……。
- 花帆
あ……メール。
さっきの子から、だ。 - 吟子
え?
- 花帆
『私、花帆さんみたいに誰かを花咲かせることなんてできないって、
そう感じたんです。 - 花帆
だって私は、花咲いたって思えたことが、ないから。』
- 花帆
『Starring Bloomを見て感動して、私もお手伝いしたいと思ったんです。
だけど、ごめんなさい』 - 花帆
『花咲くって気持ち、知りたかったです』
- 花帆
……だって。
- 吟子
……。
やっぱり。 - コメント
吟子、グッと拳を握って。
- 吟子
やっぱり、放っておけないですよね。
- 花帆
……うん!
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花帆は吟子と顔を見合わせて、しっかりうなずく。
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回想終了。
- 吟子
……そうですね。
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吟子ため息をついて、花帆の前の席に座る。
- 吟子
席、少しお借りしますね。
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それから花帆を見やり。
- 吟子
わかりました、花帆先輩。
- 吟子
ではどうすれば、多くの離脱しそうな人たちを
改めてやる気にすることができるか、一緒に考えましょう。 - 花帆
吟子ちゃん……!
- 吟子
確かにStarring Bloomでは、
拙いパフォーマンスの方々も、たくさんいました。 - 吟子
私がライブTシャツを作った方々なんて、
48人でステージにあがったからもうぎゅうぎゅうで、 - 吟子
見てた方は『なにこれ……』って思ったはずです。
- 吟子
でもあれだって、本当に『楽しかった』です。
- 吟子
このまま大勢の脱落者が出てしまったら、
あんな無茶で楽しい夢は叶えられないでしょうから。 - 吟子
だから、一緒に考えましょう。
あなたの言葉で、もう一度、みんなの心を動かすんです。 - 花帆
うん……。 ありがとう、吟子ちゃん。
そうだね……あたし、がんばる! - 花帆
みんなで、“花咲く”ために……! やろう!
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吟子、そこで微笑む。
- 吟子
はい。
- 吟子
さやか先輩が言ったように、
たくさんの人の悩みをひとりずつ解決していくのは、難しいでしょうね。 - 吟子
もちろん、会いに行ける範囲の方には、
そうしてもいいとは思いますが。 - 吟子
大勢の悩みを、一斉に解決するとなると……もうそれは、
なんらかの方針を示す、という形になるかと。 - コメント
吟子の言葉を聞いて、花帆が考え込む。
- 花帆
あたしは。
- 花帆
おうちの裏山で、きれいに咲き誇ってるラナンキュラスを見て、
自分も花咲きたいって思った……。 - 花帆
でも具体的にどうすれば花咲けるのかわからなくて……。
とにかく、キラキラした都会に憧れて……。 - 花帆
そして蓮ノ空にやってきて、ステージの上で輝く梢センパイの姿を見て、
花咲きたいって思えた……! - 花帆
だったら……!
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ハッと気づく花帆。
- 花帆
吟子ちゃん、いこ、部室に!
- 吟子
なにか思いついたんですか?
- 花帆
うん! 早くみんなに、話さなきゃ!
- 吟子
まったく……世話が焼けるんですから。
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翌日、お昼休みに早速、部員メンバーたちに相談する花帆。
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早速、何人かに話を聞きに行った後の話、という設定。
- 花帆
あのね、みんな。
- 花帆
あたしのやるべきこと……わかったよ!
- さやか
おお。
- 瑠璃乃
それは、いったい!?
- 花帆
あたし、がんばればみんなに花咲けるんだよって、伝えたい!
- 花帆
あたしがきれいに花咲いて、その背中を見せるんだ!
それで、みんなにも花咲けるんだって、信じてもらう! - 花帆
今度はあたしが、みんなのラナンキュラスになるよ!
- 吟子
それってつまり花帆先輩が、『Bloom Garden Partyに参加したら、
あなたもこうなれます』っていう、見本になるってこと……? - 泉
……なるほど。
- 泉
私は、自分が花咲けるような人間だとは、
到底信じられなかった。 - 泉
そんな私が花咲けるかもしれないと思えるようになったのは、
この部のみんなを見ていたからだ。 - 泉
日々成長し、花咲いてゆくみんな。 その結実した姿を見て、
私も花咲けるかもしれないと、感化されていったんだ。 - 泉
……まあそういうわけで、
たまには客観的な見解だけではなく、こういうことも言ってみようかな、と。 - 姫芽
やるじゃん泉~!
- 泉
あなたにも言われたからね。
たまには素直になってみたよ。 - セラス
なれたじゃん。
泉も蓮ノ空の、一員に。 - 小鈴
徒町もです! さやか先輩と綴理先輩の背中に憧れて、
自分も花咲きたいって思えるようになりました! - さやか
そうですね……。 みんなきっと、
誰かに憧れて、ここにいるんだと思います - 瑠璃乃
必要なのは、素敵な未来へのイメージ……!
いいんじゃないかな! - 花帆
だからね! 名付けてーー。
- 吟子
名付けた!?
- 花帆
『トリプル・フラワー・大作戦』!!