『Be Cera-fish』

PART 2

107 セリフ7 人物
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  1. コメント

    小四辺形揃い踏みで会議。

  2. 小鈴

    騙された!!!
    べつにさやか先輩、とても徒町に会いたいわけではなかった!

  3. 心理テストでセラスに探りを入れる、
    というアイディアまでは非常に良かったと思うのだけどね。

  4. 吟子

    泉、やっぱ小鈴に甘くない??

  5. 姫芽

    これで全員失敗か~……。

  6. 吟子

    泉も?

  7. 『リリエンフェルト家のご先祖様が夢枕に立って、
    お前はソロをやるべきだとお告げを下さったから』と言っていた。

  8. 吟子

    また変わっとるやん! なんなん!?

  9. 姫芽

    ……やっぱり、本気でソロをやりたいって思ってるわけではなさそうだねえ。

  10. 一応、一年生にもあれこれ聞いてみたんだけどね。
    ソロ活動がしたい、というようなことは誰も聞いていなかった。

  11. 姫芽

    となる、と……。

  12. 小鈴

    ええい、最終手段だ!
    言えない本音にはこれしかないよ!

  13. ほう?

  14. 小鈴

    これより、ビッグボイス選手権の開催を宣言します!

  15. コメント

    客席が映り、セラスが姫芽と吟子の間に挟まれるようにしている。

  16. セラス

    ついに全員がかりですか!

  17. 姫芽

    でも来てくれてありがと。 アタシたちもさ、
    無理やり聞き出すような真似をしている負い目はあるので~。

  18. 姫芽

    まずはアタシたちの方から歩み寄ろうと、そ~ゆ~わけなのだよ~。

  19. セラス

    歩み寄る……って。

  20. 吟子

    いいからほら、座ってて。

  21. コメント

    セラスを座らせたまま、姫芽と吟子も壇上へ。

  22. コメント

    ステージの上には先に小鈴と泉。小鈴が大きくセラスに向けて手を振っている。セラス、ガマンして座ってる。

  23. コメント

    改めて小鈴がカメラに映る。

  24. 小鈴

    ここは、かつて蓮ノ空の偉大な先輩が考えた、
    言いたくても言えないことを言える場所ーービッグボイス選手権!

  25. セラス

    知ってる先輩だ!?
    ていうか知ってる催しだ!?

  26. 小鈴

    まずはこの徒町小鈴、言いたくても言えないことを言います!

  27. 小鈴

    こほん。

  28. 小鈴

    徒町は……本当は、セラスちゃんにDOLLCHESTRAに入ってほしい!

  29. セラス

    っ。

  30. 小鈴

    徒町ひとりで、
    本当にこれまでの大切なDOLLCHESTRAを引き継いでいける自信がないから!

  31. 小鈴

    セラスちゃんが来てくれたら、徒町本当に安心です!

  32. コメント

    ぺこっと小鈴が一礼する。

  33. 小鈴

    ……でも、そんな理由で来てほしいなんて言えるはずもないので!
    ここだけの話と、させていただきます!

  34. コメント

    セラスが映り、目を見開いている。

  35. セラス

    そんなふうに、思って。

  36. コメント

    小鈴の隣で姫芽が一歩前に出る。

  37. 姫芽

    じゃあ、次はアタシ。

  38. 姫芽

    アタシはほんとはさ、せらりんはどこのユニットに入っても
    可愛い後輩だから、見守るつもりでいたんだけど……。

  39. 姫芽

    ちょっとそれは失敗だったかなって思ってるんだよね。

  40. 姫芽

    せらりんが悩み始める前から声かけてれば、
    今頃みらくらぱーく!選んでくれてた未来もあったかなってさ。

  41. コメント

    姫芽が拳を突き上げ、笑う。

  42. 姫芽

    なので、せらりんにどう思われるかはさておき、
    ぐいぐい行ってみることにしたよ。

  43. 姫芽

    せらりんとなら、
    バチバチに熱く盛り上げられるみらくらぱーく!ができると思うんだ!

  44. 姫芽

    今年とはまた色の違うみらくらぱーく!を、ともに作ろう!

  45. セラス

    姫芽、先輩。

  46. コメント

    今度は吟子が一歩前へ。

  47. 吟子

    次は私だね。
    ……初めてだから、ちょっと緊張しちゃうな。

  48. 吟子

    ふう……。 セラスは最初から私にグイグイ来てくれたよね。
    ちょっと困るときもあったけど……でも、私はセラスに感謝してるよ。

  49. 吟子

    おかげでこんなに、仲良くなれたから。

  50. 吟子

    セラスはいつだってスクールアイドルに全力で、
    ステージに立つ姿は綺麗だって思ってた。 そんなあなたとなら、
    最高のユニットを作れると私は思う。

  51. 吟子

    セラスにスリーズブーケに来てほしい。
    私自身のスクールアイドル活動は、まだ魅力を磨いてる最中だけど。

  52. 吟子

    でも、スリーズブーケっていうユニットは、
    他のどこよりも魅力的な自信があるから。

  53. コメント

    吟子を後ろから映す形で、客席のセラスが見える。セラスは感じ入ったように目を細めている。

  54. セラス

    ……吟子先輩。

  55. コメント

    と、泉が前へ。

  56. 最後に私から。

  57. セラス

    ……え、泉も?

  58. 伝えたい気持ちが、あるからね。

  59. ソロになるという意味を、セラスはよくわかってくれていると思う。
    そのあなたがソロ活動をするというのなら、私は応援するよ。

  60. 別々に歩みながらも、互いに支え合おう。

  61. だが……もし。 あなたが、何かしらの真意を隠して、
    ソロ活動という蓋で本音をしまい込んでしているのだとしたら、
    ここでそれを伝えてほしい。

  62. コメント

    そっと手を差し伸べる泉。

  63. あなたの大好きな先輩たちが、
    あなただけのために作ったステージなのだから。

  64. セラス

    ……。

  65. コメント

    セラスが立ち上がる。

  66. コメント

    ステージからの視線がセラスに刺さる。

  67. セラス

    ……わたしは。

  68. セラス

    それでも…………ソロを、やる。

  69. ……そうか。

  70. 姫芽

    いや、尊重すべきだね。 応援するよ、せらりん。

  71. 小鈴

    ぁう……。

  72. 吟子

    ……セラス。

  73. 吟子

    それは……三連華の居なくなったユニットじゃ、
    やっぱりやってもしょうがないから?

  74. 姫芽

    吟子ちゃん。

  75. 吟子

    それくらい聞かせてくれてもよくない?

  76. 吟子

    少なくとも私は……結局来年はセラスが本当に
    やりたいことができないんじゃないかって、心配にも、不安にも、思う。

  77. 吟子

    それとも、私たちがセラスのことを入れたくないって思ったってこと?

  78. セラス

    違う!

  79. セラス

    先輩たちは、わたしが考えてたよりずっと……本当に、歓迎してくれて。

  80. セラス

    どこのユニットも、本当に、わたしは、好きで。

  81. セラス

    好きで。 好きだからぁ……!

  82. セラス

    だから、選びたくないんです!

  83. セラス

    わたしが選ばなくて! 来年誰も入らなかったら!
    その人は、ひとりになっちゃうから!

  84. 小鈴

    ……ひとり、に。

  85. どこのユニットを選ぶかではなく……選ばないことを、怖がっていたのか。

  86. 姫芽

    それは、どうしようもないことではある、けど。

  87. セラス

    本当に……好きなんです。
    先輩の、みんなが。

  88. セラス

    だからわたしが選ばなかったユニットが、
    どう見えるか考えただけで、わたしは……。

  89. 自分がソロになれば、全員がソロになる……か。
    必死に考えたんだね、セラス。

  90. コメント

    どうすればいいのか、と顔を見合わせる姫芽と吟子。

  91. 吟子&姫芽

    ……。

  92. 小鈴

    ……ごめんね、気づけなくて。

  93. 小鈴

    それからまだ、諦めなくて。

  94. コメント

    小鈴が壇上から降りてきて、セラスの肩にそっと手を置く。

  95. セラス

    え……?

  96. 小鈴

    セラスちゃんは、ひとりになったユニットが、
    選ばなかったユニットが心配って言ったよね。

  97. コメント

    そう言ってから、小鈴が3人に振り返る。

  98. 小鈴

    だったらさ。 証を作ろう。

  99. 証……?

  100. 小鈴

    徒町たちは、ひとりでも!
    先輩たちの大切にしてきたユニットを、引き継げるってことを!!

  101. 吟子

    小鈴が一番不安がってたくせに。

  102. 小鈴

    そ、それは、これからチャレンジするものだから!!

  103. だったらひとつ思いついたことがある。
    これでどうだろうか。

  104. 姫芽

    おっけ~、任されたよ、いずみん。
    2年前のいずみんへのリベンジにもなるね。

  105. コメント

    そこでセラスを4人が振り返る。

  106. セラス

    先輩たち……泉……?
    なにを?

  107. ひとりでも最高のユニットが揃っている証なら。

  108. 吟子&小鈴&姫芽

    Link to the FUTURE。

  109. コメント

    曲がかかり始める――!!

  110. コメント

    壇上では吟子、小鈴、姫芽の3人がLink to the FUTUREを披露しているが、壇上を映すことはしない。

  111. セラス

    この曲……。

  112. ああ、そうだね。

  113. あの頃はライバル校だったから、ふたりで何度も、
    見返した曲だ。 さすが強豪校だと、思ったよ。

  114. セラス

    でも今のLink to the FUTUREは、そのときの完成度に、
    ぜんぜん引けを取らない。 たった3人、なのに。

  115. ああ。
    今ではもう、私がアドバイスするようなこともない。

  116. コメント

    ぎゅっと胸元を握るセラス。

  117. セラス

    先輩たちの卒業に、みんなすごく寂しそうにしてて……だからせめて、
    わたしは悩ませちゃいけないんだって……そう、思い込んでた。

  118. セラス

    でも違った。 ステージに立ってるのはひとりじゃない。
    これまで背負ってきたユニット。

  119. セラス

    来年ひとりだったとしても……先輩たちの思いを絶対に繋ぐんだ、って……。
    みんなそう言ってる。

  120. セラス

    わたしだけが、から回ってたんだ……。

  121. ああ、私にもわかる。 彼女たちは、強い。

  122. だがあなたも私もEdel Noteとして1年走ってきた身だ。
    いつか輪に入れるさ。 この、未来への輪の中に。

  123. セラス

    そうだね。 そうなるといいよね……。

  124. コメント

    曲が終わる――。

  125. コメント

    目元を拭うセラス。3人のパフォーマンスに感動した。

  126. コメント

    小鈴の声にあわせ、壇上の4人が映る。

  127. 小鈴

    ね、セラスちゃん。
    徒町たち、ひとりでも平気だよ。

  128. 吟子

    3年生になるんだから、
    ユニットぐらい自分ひとりでなんとかできなくっちゃ。

  129. 姫芽

    どのみちせらりんに責任なんてないない。
    気楽に、ただ好きなところを選べばいいんだよ~。

  130. セラス

    ……はい。 わたしは、余計なことばかり考えて……
    自分で選ばなきゃいけないことから、逃げてました。

  131. セラス

    ごめんなさい。 たくさん迷惑と、ご心配をおかけして。

  132. セラス

    決めます。 ちゃんと。
    わたしが望んで選べるものを……先輩たちを、信じて。