第11話『みんなで、花咲きたい!』
TREE
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レイド終了後。
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休日。花帆が母親と電話をしている。そこで花帆は進路のことを話す。
- 花帆母
それじゃあ卒業式は、ふたばとみのりも連れていくわね。
- 花帆母
あの子たちったら、機会があれば蓮ノ空に行きたがってて……。
Bloom Garden Partyも、ずっと楽しみにしているみたいだから。 - 花帆
うん。
- 花帆
ねえねえ、お母さん。
- 花帆
こないだまでみんなで、樹を育てるイベントをやってたんだけど。
- 花帆母
ええ。
- 花帆
大きな、大きな桜の樹が咲いたんだ。
夢と夢が繋がって、花が咲いてく。 そんな景色が、すごく、きれいで……。 - 花帆
思ったの。 あたし……もしかしたら、樹になりたかったのかも、って。
- 花帆母
樹に?
- 花帆
うん。 野山に一輪咲くお花も素敵だけど、
- 花帆
でも大きな幹でみんなを支えながら、
枝に花を咲かせていく樹も、素敵だな、って! - 花帆
めいっぱいがんばるんだけど、でもひとつの樹に咲けるお花の数は
決まってるから、たくさんの仲間と繋がってね。 - 花帆
それでもっと大きなお庭を作るんだ。
- 花帆
だから、目指すことにしたの。 あたしはいつか樹になろう、って。
そう、たくさんの花を咲かせる、ラナンキュラスの樹に!! - 花帆母
ラナンキュラスの、樹……!?
- 花帆母
ふっ、ふふふ。
そんなのがあったら、まるでおとぎ話みたいね。 - 花帆
そうだよ! 叶えていくからこその、光のおとぎ話だもん!
- 花帆
あ、それでね! あたし、またやりたいことができてね!
- 花帆母
あら……。
もしかして、今から大学を変えるなんて……。 - 花帆
そ、それは言わないけど!
- 花帆
大学に行ってなにをしようかなって考えてて……。
大きなイベントを作るための、勉強をするつもりだったんだけど……。 - 花帆母
花帆ちゃんが、勉強……!?
- 花帆
う、うん!
でも、それだけじゃなくて! - 花帆
イベントを続けながら、他にもいろんなイベントを立ち上げたり。
みんなが花咲くための機会を増やすことができたら、いいな、って。 - 花帆母
それはずいぶんと……すごい話ねえ。
- 花帆
でしょでしょ?
- 花帆
プロデューサーになっちゃったり、あるいは花咲きたい人を繋げる力で
マッチングするためのお手伝いなんて、しちゃったり! - 花帆母
そのうち、会社を興したりしそうね。
- 花帆
それいい!
株式会社Bloom the Dream! - 花帆母
まったく……花帆ちゃんのことだから、ぜんぶ冗談じゃないんでしょうね。
- 花帆
えへへ、わかる?
- 花帆母
そりゃもう。 あなたのお母さんですから。
- 花帆母
子どもの頃から、絵本作家になりたいって言ったり。
たくさん、夢を語ってたものね。 - 花帆
だって、夢見たらきっとなれるんだもん。
社長にも、絵本作家にも、ラナンキュラスの樹にだって。 - 花帆母
でも、ちょっとだけ残念だわ。
お母さん、花帆ちゃんのステージを見るのも、楽しみだったから。 - 花帆
ふっふっふ。
- 花帆
あたしは、歌って踊れるラナンキュラスの樹!
誰かを花咲かせ続けながら、自分も花咲き続けるんだよ! - 花帆
なんだって、諦めないんだから!
- 花帆母
ふふ……そう。
- 花帆母
それは、楽しみだわ。
- 花帆
だからね、お母さん。
あたしはもう、大丈夫。 大丈夫だから。 - 花帆
今までいっぱいいっぱい、迷惑かけて、ごめん。
- 花帆
でもあたし、これからもずっと、花咲き続けるから!
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序章一話で、夜に寮への道を走っていったときとは逆。
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昼間に、学校への道を走る花帆。
- 花帆
って、いけない!
長話しすぎて、練習遅刻しちゃうよぉ! - 花帆
吟子ちゃんに怒られるぅー!
- えな
あ、花帆ちゃんだ!
- しいな
きょうもドタバタしてるねえ。
- びわこ
がんばれー、花帆ちゃんー!
- 花帆
うん! ありがとー!
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部室に駆け込んでくる花帆。
- 花帆
セーフ!
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するとすでにメンバーが揃っている。
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練習着に着替え終わっている吟子が時計を確認して。
- 吟子
残念。 2分過ぎてます。
- 花帆
そんなぁ!
- 吟子
ふふっ。 なんて、冗談ですよ。
- 吟子
気づかなかったんですか?
花帆先輩の部屋の目覚まし時計、私が5分進めておいたこと。 - 花帆
ええーっ!? い、いつの間に……!
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そのやり取りを聞いて、メンバーがふふっと笑っている。
- さやか
おはようございます、花帆さん。
きょうもやられてますね。 - 小鈴
徒町はもうさやか先輩がいなくても、ひとりでばっちり起きられますよ?
- 花帆
えーっ!? 小鈴ちゃん、いつの間に……!
- 花帆
って、
あたしも吟子ちゃんに起こしてもらってるわけじゃないからね!? - 瑠璃乃
これがあの、『笑顔の天才』にして、
Bloom Garden Party実行委員長、日野下花帆ちゃんの素顔かぁ~。 - 姫芽
って言っても、知れ渡ってるような気もしますけどね~。
普段の配信を見てる方々なら~。 - 瑠璃乃
ま、それもそーか。
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気軽に笑う瑠璃乃と姫芽。
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そこでカメラが花帆に戻り。
- 花帆
……あ、そうだ!
- 花帆
ねえ、みんな。
もうひとつ、相談があるんだけど。 - 花帆
あたしが『トリプル・フラワー・大作戦』のソロライブで歌った曲。
あれを、一歩を踏み出すことを乗せた、完全版にしようと思ってて。 - 花帆
もしそれが完成したら……その、みんなで歌うのは、どうかな?
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さやか、わたしと同じですね、とでも言う風に笑う。
- さやか
あら。
- 花帆
だ、だめかな……?
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苦笑いする瑠璃乃。
- 瑠璃乃
っていうか、それ『みんなで歌おう』って、
ルリとさやかちゃんも言ったコトだし……。 - 花帆
う、うん……なんだかふたりの真似したみたいで、ごめんね!
- 花帆
でも、ふたりの気持ち、よくわかったんだ。
- 花帆
誰かと繋がって踏み出す勇気が、
花咲くことへの最初の一歩なら……。 - 花帆
それは、あたしひとりが歌うより、
みんなで歌った方が、より多くの人たちの心に響くはず。 - 花帆
最初の願いや、夢が、バラバラでも。
繋がれば、同じ夢を、夢中で追いかけられる。 - 花帆
これこそが、あたしの『花咲く』の答えだから。
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微笑むさやか。
- さやか
経緯も主旨も違いますが、わたしたちもみなさんと繋がっていたかった。
……なるほど。 そうかもしれませんね。 - 瑠璃乃
そうだね、『Echoes Beyond』の時、確かにそう思った。
だからルリは問題無いよ。 - さやか
もちろん、わたしもです。
- 花帆
……っていうの、と。
- セラス
っていうのと?
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花帆、微笑む。
- 花帆
あたしがみんなと歌いたいから! です!!
- 小鈴
わぁ……欲望だぁ……!
- 姫芽
あはは、清々しい~。
- 泉
気持ちのいい俗物だ、本当に。
- セラス
一緒に歌おうね、花ちゃん!
- 花帆
うんっ!
- 花帆
がんばるよ、あたし。 曲のバージョンアップも、それ以外も。
これからもずっとずっと、がんばる。 - 花帆
がんばることが、花咲くことだから。
- 花帆
この調子でいつか、ショッピングモールも建てられるように!
- さやか&瑠璃乃&吟子
まだ言ってるんですか!?/まだ言ってるの!?/まだ言っとるん!?
- 花帆
だって。
お花は何度も、何度でも、咲き続けるんだから。 - 花帆
Bloom Garden Party。 『すべての人が花咲くステージ』が、叶わなくても。
いつか必ず、種は芽を結び、花を咲かせる。 - 花帆
『すべての人が“いつかきっと”花咲くステージ』を、
あたしはこれからも、作り続けてゆくから。 - 花帆
Dream Believers I believe!
誰かが願う限りーーいつか必ず、ね! - コメント
花帆、カメラにピースサイン。
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ハッピーエンド!!